特別養護老人ホーム

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今まで通りのごく『普通の暮らし』


常時の介護が必要となって、やむなく住み慣れた自宅を離れたけれど、今まで通りの暮らしが送りたい・・・。
それは、誰もが抱く素朴でささやかな願いです。 介護保険法に定められた小規模生活単位型(ユニット型)特別養護老人ホームの、10人分・全室8畳以上の個室と共同生活室という施設基準は、単なる空間のプライベート化にすぎません。ごく普通の感性で、高齢者福祉施設の日常を見回してみた時に抱く素朴な疑問の数々。「岩崎あいの郷」のこだわりは、その先の生活の質にあります。

100人のお年寄りと、約60名の生活支援員たちが、各ユニット専属の限られた人数と、それぞれ8時間という時間的制約の中でいかに寄り添えるか。決して何も束縛せず、否定せず、どこまでお年寄りの想いに応えていけるか・・・。
今、何を望み何を願っていらっしゃるのか。
生活支援員たちは、静かにそして確実に過ぎ去っていく大切な一日一日の中で、常に自問しながら、時にお年寄りの笑顔に励まされて、お年寄りとのひとときを過ごしています。


裸足の開放感~精神的文化を優先に


明治維新以来、土足イコール靴の生活様式はごく当たり前になりました。でも、住宅の中でまで靴を履いている家庭は珍しくありませんか。今から千数百年前、高床式住居から始まったと言われる、靴を脱ぎ、室内に入る習慣。靴を脱いだ瞬間に拡がるリラックス感と心の落着きは、日本人固有の精神的文化です。
にも係わらず、(たぶん)危険だからという理由で、高齢者福祉施設内での生活は、靴(介護シューズ)が定番化されてきました。



「岩崎あいの郷」では 、一部関係者の疑問視を承知の上で、スリッパで生活しています。足裏の暖か味と、万一の転倒時の衝撃緩和に配慮して、床は二重構造の樫木フローリング。靴から解き放たれた足の開放感は語るまでもありません。


食卓の風景

家庭の食卓で家族一人ひとりがトレイを使用するというのは、きっと少数派ですね。だから「岩崎あいの郷」では、トレイを使いません。「衣装が婦人の生命でありますならば、食器は料理の生命であるといえましょう。」

日本を代表する美食家・北大路魯山人の有名な言葉です。施設に暮すお年寄りの食器は、何時から何故「メラニン」が主流となったのでしょう。自宅で暮らすお年寄りの多くは、ごく普通に陶器を使っているはずです。晩年、魯山人は「家庭の料理、それは素人の料理であるけれども一家の和楽・団欒がそれにかかわっているのだとすれば精一杯のまごころ料理になるのである。味噌汁であろうと、漬物であろうと、なにもかもが美味い。」と記しています。

ご家族には敵わないけど、お年寄りと共に時を共有しあう一人の人として、精一杯のまごころを添えて差し上げられたら・・・少しでも和楽と団欒を感じていただけたら・・・料理の味はもっと引き立つでしょう。


日本の食卓~味噌汁の香り


日本人の食卓に欠かせない味噌汁。「岩崎あいの郷」は、味噌にも徹底的にこだわりました。選んだのは、創業百有余年、古来伝承の手造り天然醸造の製法を守って、恵まれた自然環境のなかで、日々研鑽を重ね、古き良き老舗の味をそのままに醸造を続けている、岐阜県加茂郡八百津町の「味噌平醸造」のヤマノコ味噌。ユニットで炊き上げた炊き立てご飯とともに、食卓の脇を引き締めます。


最新の機器でさりげなく

1階の厨房には、最新の真空調理機器を完備して、お年寄りのそれぞれの食の好みに合わせた料理のご提供や、健康、嚥下状況等による個別対応に努めています。食べたいときに食べたいものを、食べたくないときにも、食べられるものを。けっしてご家庭には敵わないけれど、精一杯の「極め細やかな」心配りに少しでも近づけるよう、そっと努力を重ねています。


至福の時~檜のお風呂


風呂は日本人の日課であり、一日の疲れを癒すのに欠かせない場面です。「岩崎あいの郷」は、『檜のお風呂』をご用意しました。肌に滑らかな樹の温もり。鼻をくすぐる清々しい木の香り。長年、木と共に暮らし、木を知りつくしてきた職人の「手作業」によって創り上げられた「東濃檜のお風呂」がお年寄りを優しく包み、日本人ならではの寛ぎの瞬間を演出します。お年寄りを浴室までご案内する生活支援員が羽織る「作務衣」は、お風呂を供にするというささやかな心配りです。


地域とともに~逆デイサービス


いつまでも住み慣れた環境の中で変わらぬ暮らしの継続を、との願いから「岩崎あいの郷」では、入居者を『逆デイサービス』にご案内しています。かつて行きつけだった老人福祉センターや地域の民家等、「岩崎あいの郷」から外に出て、積極的に地域に出掛け、融け込み、地域の中でのひとときを過ごしていただきます。施設の中でイベントを開催し、地域の皆様をご招待するのではなく、積極的に地域に出掛けていく事・・・。「ごく普通の暮らし」を求めて欠かせない取り組みです。


セラピー犬の「あい」


「岩崎あいの郷」のセラピー犬の「あい」。あちこちを自由に散策しながら愛嬌を振りまいています。およそ月に1回、恒例の「アニマルセラピー」会場では、お年寄りと犬たちのふれあいが繰り広げられます。



居酒屋「いっぷく」でいっぷく


毎月第二・第四金曜日の夜は、ファン待望の居酒屋「いっぷく」の営業日。職員が腕によりをかけた手料理とお酒で、お年寄りをもてなします。いつの日か「ギド・ミシュラン」に掲載される可能性は・・・。



特別養護老人ホーム「岩崎あいの郷」入居費用のめやす


介護保険料負担額が弟4段階以上で、要介護3の方の場合 月額約13万円(入居時一時金は必要ありません) 介護保険料負担額が第3段階以下の場合は段階に応じ減免措置があります。
詳細については、相談員にお問い合わせ下さい。



お問い合わせはTEL.0568-75-2700